おじいちゃん・おばあちゃん弊社運営の高齢者向け賃貸住宅「ウィッシュヒルズ相楽台」では過去に3名の行方不明者の捜索を経験しております。短時間で無事発見でき大事には至っておりませんが、昨今近隣地域において認知症患者の行方不明が度々問題になっております。2014年には連携を図っている同業他社の依頼で約3日間100人体制で行方不明者の捜索をしました。3日目に無事見つかりましたが、100人は右往左往で疲労困憊。なんとか行方不明を未然に防げないかと思いました。

認知症の方は外出時に携帯電話やペンダント型GPSを持たれることは殆どないのですが、靴は殆ど履いて出られます。「認知症の方の徘徊対策に有効なのは靴以外にない」、というのが我々介護事業者の結論でした。

認知症家族の会の要望もありGPSシューズの開発を考えました。奈良県内の靴製造メーカーと小型のGPSを探し、2015年、ようやく商品化できるところまで辿り着きました。販売については、地元の認知症家族の会及び認知症フレンドシップクラブの協力を得られることも決まりました。必要とされる方々の一番近くの組織の協力ほど心強いものはありません。

この高齢者見守り「どこでもGPS」サービスは、小型の発信装置により、持ち運びが便利で充電は約1週間毎でよく、携帯端末より現在地を早く把握することができます。